スズメバチに2回刺されると死ぬという話はよく聞く。
でも本当に死ぬのだろうか?
いや、死なない。
私のおばが3回刺されたのに死んでないから。
でも2回刺されたら死ぬ説ってどうなんだろって思って調べてみた。
目次
スズメバチに2回刺されると死ぬ説って本当か?
調べたところ、この説は本当っちゃ本当だけど絶対死ぬわけではなく、むしろ死ぬ確率はものすごく低いようだ。
実際、ハチに刺されて死ぬ人は年間たったの10~20人程度。
これに対してハチに刺される人の数は年間1000人以上いる。
2回刺された人がみんな死んでたらハチに刺されて死ぬ人は何百人も出るはずだ。
だから私のおばも死んでない、というわけだ。
じゃあ2回刺されたら死ぬ説は嘘なのかというとそうでもなく、ちゃんとこの説には根拠がある。
なぜ2回刺されると死ぬかというと、薬の副作用でも知られるアナフィラキシーショックが関係してる。
ハチに2回刺されたら死ぬ説、アナフィラキシーショックとは何か?
アナフィラキシーショックとは、一度ハチに刺されるなどして毒に対する抗体ができた人の中にもう一度同じ毒が入ったときに、抗体が過剰に反応してしまい、急激な血圧低下や意識障害などが起こり、最終的に心配停止にまで至ることもあるという、恐ろしい作用のこと。
簡単にいうと、一度刺されたときに毒に対する抗体ができてるから、二度目に刺されたときはその抗体が毒を追い出そうと反応する。
その反応がアレルギー症状なんだけど、たまにこの症状がものすごく激しく出る人がいて、最悪のケースでは心臓止めちゃうレベルってこと。
アナフィラキシーショックは別に必ず2回目に起きるというわけではなく、何回目でも起こりうる。
ただ初回よりは2回目以降の方が起こりやすい。
またこれはハチの種類によらないため、スズメバチだろうがミツバチだろうが起こりうる。
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ハチに2回刺されてアナフィラキシーショックが起きたらどうする?
アナフィラキシーショックが起きるときは前兆として、全身のじんましんや、嘔吐、浮腫、呼吸困難などが起きる。
そのまま悪化すれば意識障害や血圧低下が起き、最悪の場合、心配停止までいってしまう。
なのでこのような兆候が見えたらすぐ救急車を呼ぶこと。
アナフィラキシーショックから心配停止までは15分程度と言われているから、時間との勝負だ。
と言ってもハチに刺される場所って大抵田舎の畑とかハイキング中の山の中とかだから救急車くるまでに15分以上かかって間に合わない。
ハチに刺されたことがある人がそういう場所に行くときは必ず、ポイズンリムーバーを持参しよう。
アナフィラキシーショックは薬や食べ物でも起こりうる
このアナフィラキシーショック、起きたら非常に怖い症状だけど、ハチの毒だけじゃなく、薬や食べ物アレルギーでも起こりうる現象だ。
薬局に行くと最初にアンケートで必ずアレルギーについて聞かれるが、これは過去にアレルギー症状が出た薬がある場合、2回目以降にその薬を飲むとアナフィラキシーショックが起きて死ぬ可能性があるからだ。
食べ物アレルギーも症例数こそ少ないが、実際に給食後に食べ物アレルギーによるアナフィラキシーショックで死んだ児童の例もある。
アレルギー自体は基本的に大した症状じゃなく、油断しがちだが、アナフィラキシーショックが起きてしまうと命に関わるのでアレルギーのある人は注意すべきだ。
まとめ
- ハチに2回刺されると死ぬ説は本当だけど必ず死ぬわけじゃなく、実際に死ぬ確率はかなり低い
- ハチに2回刺されると死ぬ原因はアナフィラキシーショック
- アナフィラキシーショックが起きると15分後に心配停止する
- アナフィラキシーショックは薬や食べ物アレルギーでも起きるのでアレルギーは舐めちゃいけない
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