もちはおいしい。
正月にもちを食べることを楽しみにしている人は多いと思う。
でも実は毎年もちをのどに詰まらせて死ぬ人がいる。
そんな不運に見舞われたときに命を救うためにすべき対処法と応急処置をまとめる。
目次
もちが喉に詰まったら3分で死ぬ?
気道が塞がれると3分で、生存率は50%、5分で25%まで落ちる。
10分経てばほぼ0%だ。
救急車は東京で7分54秒かかる。
窒息の場合、救急車が来てからじゃ遅い。
ほとんど自分たちでなんとかするしかないということだ。
幼児や高齢者にもちを食べさせる人は万が一のときのために対処法を知っておきたい。
もちが詰まったときの対処法
1. 状態確認
呼吸ができてるかできてないか。
咳ができるかできないか。
2. 咳こませる
咳ができる状態なら咳こませる。咳で吐き出せる可能性がある。
3。救急車を呼ぶ
近くに誰かがいればすぐに救急車を呼ばせる。
いなければ患者を咳こませてる間に自分で通報するしかない。
4. 応急処置を行う
後で解説する。
※一人暮らしで助けが求められない場合
1. 咳こみまくる
2. 手を口に突っ込んで掻き出す
3. 胸と腹を床に思いっきり叩きつける 詳しくは↓の動画で
英語がわからない人のために解説すると
- 腕立てポジションで床から手を放すと同時に思いっきり頭の方へ放つ
- 腹と胸から着地する
この動作で空気が一気にお腹から頭の方へ抜けることで喉に詰まった物を吐き出せる
これで100%助かるわけではないが既存の方法と比べたら助かる確率は格段に上がる。
ちなみに彼は20年以上消防士・救急救命士をしていたJeff Rehmanさん。信憑性は高い。
一人暮らしで物をが喉に詰まる経験をすることなんて一生のうちに1度あるかどうかだと思う。
そのときはパニックになるから やり方を忘れてしまうかもしれない。
万が一のときに
「ハゲのおっさんが床に思いっきり体当たりしてた!」
って思い出せるようにこの動画を目に焼き付けておこうw
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もちが詰まった時の応急処置のやり方
ハイムリック法(上腹部圧迫法)
- 後ろから両腕を回して腕を組む
- 片手で握りこぶしおつくり、みぞおちの下に当て、上から反対の手で握る
- 上に向かってみぞおちを圧迫しながら素早く突き上げる
みぞおちを突き上げて吐き出させる方法。もっとも吐き出させる効果は高いのでまずはこれを試す。
ただし、1歳未満と妊婦にはできない。子供でも1歳超えてればやっていい。
背部叩打法
背中の肩甲骨の間を叩くハイムリック法よりも簡単で安全な方法。
大人にやる場合
大人の場合、座らせた状態でも立った状態でもいい。
手の付け根で背中の肩甲骨の間を力強く何度も連続して叩く
子供にやる場合
- 太ももの上に子供をうつ伏せで乗せる
- 片方の手で子供の顎を抑え、頭部が低くなる姿勢を作る
- もう1方の手の付け根で背中の真ん中を連続して叩く
乳児にやる場合
- 片腕の上に子供をうつぶせに乗せる
- 片方の手で子供の顎を抑え、頭部が低くなる姿勢を作る
- もう1方の手の付け根で背中の真ん中を連続して叩く
効果がない場合はハイムリック法と背部叩打法両方行う。
文章だけではわかりにくいと思うので動画を載せておく。
意識を失ってしまった場合
ハイムリック法も背部叩打法も意識を失った人にやっても意味はない。
意識を失った場合、もちを手で取る方法を考える。
その前にまず少しでも呼吸をしやすい状態にする。気道確保だ。
仰向けに寝かせて頭を後ろに反らし、下あごを持ち上げる。
喉詰まってるのに気道確保する意味あるの?って思うかもしれないが、少しは空気の通り道が残ってる可能性があるので絶対やった方がいい。
次に口の中を覗いてもちが手でとれる位置にあるかを確認する。
ない場合
残念だが、できることはない。もちが食道まで行ってしまってる場合なんかは手では取りようがない。
救急隊の到着を待つしかない。
待ってる間は心肺蘇生法を行いつつ、時々詰まった物が見えないかチェックする。
ある場合
指にガーゼなどを巻き、もちを指に絡ませて取る。
どうしても手で取れないときは最終手段、掃除機。
掃除機は喉や肺を傷つける危険はあるが命が失われるよりは全然ましだ。
掃除機使う場合は喉の奥にノズル突っ込んでから最大出力でスイッチ入れる。
スイッチ押してから口に入れると舌を吸い込んでいしまい、危険。
まとめ
- もちが喉に詰まったら3分で50%死ぬから迅速な対応が必須
- ハイムリック法と背部叩打法で吐き出させる
- 意識を失ったら異物除去を試みつつ心肺蘇生
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