弁当におにぎり入れる人ってどれくらいいるんでしょう?
おにぎりにするとおかずを簡単できるからいいですよね。
でもおにぎりは前日作り置きにはあまり向きません。
なぜなら、握るときに手の菌がついてしまう分、普通のご飯より早く腐ってまうからです。
でも工夫すれば大丈夫。
この記事ではおにぎりを前日作り置きするときの作り方の工夫や保存方法を解説します。
目次
おにぎりを前日作り置きする場合の問題点
おにぎりを前日の夜に作り置きする場合、問題点が2つあります。
- 菌が繁殖してしまう
- ご飯が固くパサパサになってしまう
それぞれの問題点について詳しく見ていきます。
1. 菌が繁殖してしまう
手には無数の細菌がついています。
おにぎりを握るとその細菌がご飯につきます。
すぐ食べる分には問題ないんですが、菌は時間が経つとともに繁殖します。
なので翌日食べるおにぎりは菌だらけになっているでしょう。
某テレビ番組で紹介されたおにぎりの実験によると、普通に素手で握ったおにぎりは室温30℃、湿度60%の環境で3日経つと、カビで真っ黒になっていました。
もはやおにぎりの面影を残してなくてこれ本当に食べ物なの? 食べた人絶対死ぬでしょ?ってくらいの真っ黒さでした。
ラップで握ったおにぎりは同じ環境で3日経っても変化しなかったにもかかわらず・・・です。
この放送見た人が彼女の握ったおにぎりですら素手で握ったものは食べれなくなったとか(笑)
確かにあのカビで真っ黒になったおにぎり見ちゃったら食欲失せますね。
半日くらいなら衛生的に全然平気なはずなんですけどね。
2. ご飯が固くパサパサになってしまう
おにぎりは冷蔵庫で保存すると硬くパサパサになります。
常温保存すればいいけど夏はそうもいかないですからね。
菌が繁殖すること考えたら夏以外でも素手で握ったおにぎりなら菌の繁殖を抑えるために冷蔵庫入れた方がいいです。
しかしご飯と冷蔵庫は相性が悪くデンプンの老化でご飯が固くなってしまうため、冷蔵保存すると味は落ちます。
おにぎりを前日作り置きする場合の作り方の工夫
ではおにぎりを前日作り置きする場合、どうしたら菌を繁殖させずに済むか、ご飯が硬くならずに済むかの工夫の仕方を解説します。
ラップを使う
おにぎりの菌の繁殖を抑えるには、素手で触らずにラップ越しに握るといいです。
なお、普通に塩おにぎりを握る場合で解説します。
- ボウルにご飯と塩を入れてしゃもじで混ぜる
- ラップを敷いてその上にご飯を平らに乗せる
- 丸める
- ラップを外して冷ます
- 新しいラップ、またはアルミホイルで包んで保存
要はご飯を絶対触らなければいいんですね。
ラップを使う際にも絶対に触らないよう気を付けてください。
海苔について
海苔はできればコンビニおにぎりみたいに食べる直前に巻いた方が衛生上良いし、パリッとして美味しいです。
また海苔を巻くと海苔がご飯の水分を吸収してべたっとなりますが、この状態になると菌が繁殖して傷みやすくなるので前日に巻くのはよくないです。
でも中には最初から巻いてあるしんなりした海苔の方が好きな人もいると思います。
私は好きです。
その場合もやはり手で触らずに海苔を巻くと良いです。
上のおにぎりを握る手順の丸めて冷ましたあと
- 別のラップを敷いてその上に海苔を置く
- 海苔の上におにぎりを手を使わずに乗せる
- ラップの上から海苔を巻く
これで手の菌をつけずに海苔で巻いたおにぎりが作れます。
正直ちょっとめんどくさいですが、ちょっとでも触ると菌がつくので大事です。
または海苔を巻くのだけ当日にするのも手です。
おにぎりは海苔を巻いてから時間が経てば経つほど傷みやすくなるので、当日の朝に巻いてお昼に食べるなら平気です。
傷みにくい具は避ける
前の晩に作り置きするなら具は傷みにくいものは避けましょう。
傷みやすい具
- マヨネーズ(ツナマヨなど)
- たらこ、明太子
- 生もの(ネギトロなど)
- 汁気のあるもの
- チーズ
一番傷みにくいのは殺菌作用のある梅干しです。
他にも塩や昆布など、塩分が多め具材は傷みにくいです。
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おにぎりを前日作り置きする場合の保存方法
次におにぎりを前日作り置きする場合の保存方法を解説します。
夏や梅雨とそれ以外で保存方法を変えるといいです。
- 夏と梅雨以外は常温保存
- 夏と梅雨は冷凍庫
夏と梅雨以外は常温保存
夏と梅雨以外の時期なら前日作ったおにぎりは常温で保存して大丈夫です。
ただし、ちゃんとラップで握った場合ですけどね。
ご飯は冷蔵や冷凍するとどうしても味が落ちるのでできれば常温で行きたいところです。
ただ雨が降った日や部屋干しした日など、今日は湿度高いなって思ったら冷蔵庫入れましょう。
湿度高い日は菌の繁殖のしやすさ半端ないですからね^^;
夏と梅雨は冷凍庫か冷蔵庫
夏場や梅雨は温度・湿度ともに上がり雑菌の繁殖がさかんになるので食中毒に注意が必要です。
常温は絶対NGなのでおにぎりを前日作り置きする場合は冷蔵庫か冷凍庫で保存します。
冷蔵でも冷凍でも味が落ちることには変わりないんですけど、ご飯の劣化が一番進むのは2~3℃なので、冷蔵が一番よくないです。
冷凍庫の方がだいぶマシなのでできれば冷凍保存をおすすめします。
冷凍するときはラップで包んだおにぎりをジップロックなどに入れて保存するといいです。
おにぎりを前日作り置きした場合の持っていき方
次に前日作り置きしたおにぎりの持っていき方を紹介します。
冷凍庫で保存した場合
冷凍庫で保存した場合は、翌朝早めに起きて電子レンジでチンしてから冷ますこと。
- レンジで温めて温かいまま持っていく
- 冷凍おにぎりをそのまま持っていって自然解凍
→NG
→NG
レンジで温めて温かいまま持っていくと雑菌が繁殖しやすい温度になってしまうのでNG。
冷凍おにぎりを自然解凍させるとパサパサのまずいおにぎりが完成してしまうのでNG。
正しいやり方は
- 一度熱々に温める
- しっかり冷ます
熱々まで温めた方がおいしくなるし、殺菌できて一石二鳥です。
しかし問題は熱々にしてしまうと冷ますのに時間がかかること。
でも解決策は簡単。保冷剤の上におにぎりを置いておけば短時間で冷ませます。
ただ、どうしても朝時間が足りなくて冷ます時間がないってときは、冷凍庫から出したおにぎりをそのまま持って行って自然解凍する方がまだいいです。
その場合はアルミホイルに包んで持っていくといいですよ。
冷蔵庫で保存した場合
冷蔵した場合、めんどくさいからそのまま持っていきたくなる気持ちはわかります。
けど冷蔵したおにぎりはそのままだとおいしくないです。
会社にレンジがある場合を除いて、冷凍したときと同じように一度レンジでチンしてから持っていった方がおいしく食べれます。
保冷剤や保冷バッグについては
- 夏、会社でクーラーの効いてない場所に置いておく
- 通勤時間が1時間以上ある
このような場合以外は、保冷剤や保冷バッグを使わなくても平気だと思います。
外仕事の人は絶対持っていきましょう。
保冷剤も保冷バッグも100均で買えるので。
また、めんどくさがり屋向けの方法として、おにぎりをアルミホイルで包むのもありです。
アルミは保温性が高いので朝冷蔵庫から出したおにぎりをそのまま持っていくなら、結構長めに低温を維持できるはずです。
温めてない分あまりおいしくないかもしれないですけどね。
まとめ
- おにぎりを前日作り置きすると菌が繁殖するのと、ご飯が固くなってしまってよくない
- 握るときにラップを使えば菌の繁殖は抑えられる
- おにぎりを前日作り置きして弁当に入れる場合、冬は常温、夏は冷凍保存が望ましい
- 冷凍保存した場合は、当日朝必ずレンジで熱々に温め、冷ましてから持っていく
- 冷蔵庫で保存した場合も、レンジで温めて冷まして持っていく方がおいしいけど、冷蔵庫から出してそのままでも大丈夫
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