今年転職した人の年末調整と確定申告の仕方

今年初めて転職した人は年末調整や確定申告のことをよく知らない人が多いと思う。

転職した年の年末調整や確定申告はどうなるのか、この記事でお伝えする。

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目次

そもそも年末調整と確定申告って何?

まず確定申告から説明すると、あなたのその年の所得を税務署に伝えること。

具体的にはあなたの1年間(1月~12月)のすべての個人所得を合算し、そこから所得税を割り出し、さまざまな控除なども勘案して今年納めるべき税金を計算するもの。

それによって払いすぎた税金の還付金が受け取れたり、翌年の住民税の金額が決まる。
 

じゃあ確定申告しなければ脱税できるじゃんって安易に考えがちだが、会社は会社であなたの源泉徴収票(あなたの収入と払った税金がわかる書類)を税務署に提出していて余裕でバレるため、確定申告はマストでしなければいけない。

バレる可能性大なわけだが、仮にバレると罰則があり、追尾料金で20%上乗せして払うことになる。
 

では年末調整は何かというと、会社が会社に属してる従業員の確定申告の手続きを代わりにやってくれるもの。

だから会社で働いている人は基本的に確定申告をする必要がない。
 

年間を通して1つの会社で働いた人は何の問題もなくその会社が年末調整することになるのが普通だ。

では転職した場合、どうなるのか見ていこう。

今年転職した人は今働いている会社の年末調整ですべて済ます

今の会社がしっかりした会社だと入社時に、前職の源泉徴収票を求めらて提出していると思う。

この場合、前の会社の給料と今の会社の給与所得を合わせて今の会社が年末調整してくれる

もっとも楽な方法だ。
 

入社時に源泉徴収票を求められなかった場合、11月の年末調整の時期に提出を求められる。

ここで提出すれば今の会社が前職で納めた納税額も合わせて年末調整をやってくれる。
 

基本的に年内に2か所以上から給料をもらった人は本来自分で確定申告する必要があるのだが、今の会社に前職の源泉徴収票を提出したなら個人での確定申告は必要なくなる。

源泉徴収票が間に合わなかったときは個人で確定申告

ただ、会社によっては源泉徴収票をなかなか発行してくれないところも多い。

年末調整のための源泉徴収票の提出は基本的に12月の給与計算をするときに必要となるため、11月に提出を求められる。
 

ここで前職の源泉徴収票がすぐに手に入ればいいのだが、会社によってはなかなか送ってくれず、提出期限までに間に合わないことがある。

間に合わなかった場合、年末調整はできない。
 

この場合、今の会社の分だけでもとりあえず年末調整しておくといい。

ただし、今の会社の分だけ年末調整を行い、前職の確定申告を行わなかった場合、前職の給与分が脱税扱いになってしまうのでくれぐれも注意が必要だ。
 

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個人で確定申告をする場合に必要なもの

つまり、前職の源泉徴収票が今の会社の年末調整のための書類提出期限に間に合わなかった場合、個人で確定申告する必要がある。

個人で確定申告する場合、以下の2点の書類が必要だ。

  • 今の会社の源泉徴収票
  • 前職の源泉徴収票
  • マイナンバーカードまたはマイナンバー通知書の写し + 運転免許証か保険証の写し

 

今の会社は1月頃に源泉徴収票を送ってくれるはずだ。

前職の源泉徴収票については法律で送ることが会社の義務と決まってるので普通の会社は何も言わなくても12月前後に送ってくるはずだが、小さな会社は請求しないと送ってくれないところも多い。
 

その場合、電話か返信用封筒付きの手紙などで請求する。

それでも送ってくれない、または前職に連絡を取りたくない人はこちらのページを見てほしい。

前職バックレて源泉徴収票が受け取れない人の年末調整と確定申告
 
2016年から確定申告にマイナンバーの記載が必要になった。

マイナンバーについてはマイナンバーカードを持っていればそれを持参、持っていなければマイナンバー通知書を持参しよう。

本人確認書類として添付するため、数字だけ覚えていてもダメ。カードか通知書のコピーが必要だ。
 

また、もしあなたが生命保険や地震保険に入ってる場合、それらの支払い証明書を持参すれば控除を受けれる。

またフリーターからの転職の場合は国民健康保険料なども控除の対象となるため、こちらも支払い証明書、または支払った金額がわかるものを持参しよう。

フリーターから正社員になった人の確定申告の注意点や必要書類

ちなみに前職が会社員で退職金をもらった場合、退職金は源泉徴収済みなので確定申告で申告する必要はない。(外国企業の場合は源泉徴収されてない場合もあるので会社か税務署に確認しよう)
 
確定申告に必要な書類を揃えたら、いよいよ確定申告だ。

確定申告は毎年税務署が用意している確定申告コーナーで行うといい。

確定申告書の書き方についてわからないことはその場で税務署員が相談に乗ってくれるので初めての確定申告ならぜひ確定申告コーナーを活用するといい。

まとめ

  • 年度を通して1つの会社で働いた場合、普通にその会社で年末調整するだけでいい
  • 転職して前職の源泉徴収票を今の会社に提出した場合も年末調整だけでいい
  • 前職の源泉徴収票が年末調整に間に合わなかった場合、個人で確定申告が必要になる
  • その場合、今の会社の源泉徴収票を調整なしで受け取り、前職の源泉徴収票と合わせて確定申告する

本当は退職した人には1か月以内に源泉徴収票を渡すことになってるので、今後退職する人は辞める前に会社に念を押しといたほうがいいかも。

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