フリーターから正社員になった場合、税関係がイレギュラーとなり、年末調整や確定申告がめんどくさい。
特に国民健康保険と社会保険の切り替わりがある点でややこしい。
この記事ではケースのフリーターから正社員になった場合の確定申告に関して解説する。
目次
フリーターから正社員に転職した人で確定申告が必要なケース
フリーターから正社員に転職した場合、年末調整は今働いている会社で行う。
で、確定申告が必要になるかどうかは今働いてる会社にフリーターのときの源泉徴収票を渡した上で年末調整をしているかどうかによる。
もしバイト先の源泉徴収票が間に合わず、提出できなかった場合は自分で確定申告することになる。
また、フリーターから正社員に転職した場合、大事なものがもう1つある。
それは社会保険と国民健康保険だ。
通常今働いている会社の年末調整では社会保険に関しては控除してくれる。
でもフリーターのときに支払っていた国民健康保険や国民年金保険料についてはきちんと書類を出さないと控除してくれない。
会社の年末調整のときに国民健康保険と国民年金保険料の控除をきちんと申請していれば問題ないのだが、申請していなかった場合、受け取れるはずの国民健康保険の還付金をもらえないことになる。
よってこの場合、確定申告すれば少しだけ還付金をもらえて得するだろう。
で、フリーターから正社員に転職した人で確定申告が必要なケースをまとめると
- 今の会社だけで年末調整していて、前のバイト先の源泉徴収票を今の職場に提出していない場合
- そもそも今の会社で年末調整していない場合
- 今の会社で正しく年末調整したけど国民健康保険料や国民年金保険料の控除の申請をし忘れた場合で還付金がほしい場合
に自分で確定申告する必要がある。
フリーターから正社員になった人が確定申告で忘れてはいけない書類
源泉徴収票
確定申告で必要な書類の基本中の基本。
それは源泉徴収票だ。
2か所以上で働いた場合はすべての職場のものが必要になるからフリーターのときのものと今の会社のもので2つ必要だ。
また、例えばあなたが実はもう1か所バイトをしていてその給料が20万以下だった場合、一見20万以下だからその給料は関係ないよねって思うかもしれないが、実はある。
なぜなら副業20万以下確定申告不要ルールはあくまで会社が年末調整してくれていて自分で確定申告をしない人用。
確定申告をする人は20万以下だろうが何だろうがすべての勤務先の源泉徴収票を提出しなければならない。
なので転職して確定申告する人はまずその年働いたすべての勤務先の源泉徴収票が必要だ。
社会保険と国民健康保険
次に、転職で年の途中に社会保険と国民健康保険が切り替わってる場合。
この場合に忘れてはいけないのがその年に支払った国民健康保険の総額がわかるもの。
国民健康保険料は還付を受けれる可能性が高いため、絶対忘れずに用意したい書類。
転職した場合、これを忘れるケースが多いので注意しよう。
ちなみに国民健康保険料は領収書などは必要なく、総額が自分でわかればいい。
また、こっちは忘れる人少ないと思うが社会保険控除証明書。
こっちはもし今の会社で年末調整している場合、すでにちゃんと調整されてるので必要ないが、もし今の会社で年末調整していないなら必須だ。
また、国民健康保険料と混同しがちな国民年金保険料控除証明書も用意する。
スポンサーリンク
必要書類を入手する方法
国民健康保険料
国民健康保険料については領収書や証明書は必要なく、金額がわかればいい。
その年の1月1日から12月31日までに支払った国民健康保険料の総額がわかればいい。
わからない場合は役所に行って窓口で聞くか、電話で問い合わせれば教えてくれる。
国民年金保険料控除証明書
これは11月上旬、または2月上旬に送られてくる。
1月~9月までに国民年金保険料を納めていた人は11月上旬に
10月~12月に国民年金保険料を納めた人は2月上旬に
届く。
前職の源泉徴収票を入手する方法
前職がフリーターだった場合、一番やっかいなのがこの書類だ。
基本的に企業には辞めた従業員に源泉徴収票を送る義務がある。それも退職してから1か月以内に。
でもちゃんと送らない企業が多い。
その場合、大体1月くらいに届くケースが多い。
2月になっても届かない場合、送る気がないと考えて間違いない。
企業は税務署に1月31日までにあなたの源泉徴収票を送る義務があるからだ。
その場合、電話で請求、電話が嫌なら返信封筒付きの手紙で源泉徴収票を請求しよう。
めんどくさいが仕方ない。
手紙の場合簡単に
昨年、アルバイトとして勤務していた○○です。
同封した返信用封筒にて2月○日までに源泉徴収票を発行していただくよう、お願い致します。
日付
○○
と一言書いて送ろう。例えバックレたバイト先でも変に謝ったりしなくていい。
会社は本来送らなければいけない義務を怠っているのだから。
で、それでも送ってこない場合本当に面倒だが国税庁のホームページから源泉徴収票不交付の届出書を発行し、書いて提出しよう。
税務署からその会社に指導が行くはずだ。
まとめ
- フリーターから正社員になった人は前のバイト先の源泉徴収票を今の会社に提出した上で年末調整していない場合は、自分で確定申告する必要がある
- フリーターから正社員になった人が確定申告で忘れがちな書類は社会保険と国民健康保険関係の書類だ
- 前職の源泉徴収票を入手するのは少々めんどくさいが頑張ろう
スポンサーリンク