節分に豆まきは必要? 賃貸マンション住みなら不要説!

節分だ。よし、豆をまこう。

ちょっと待った。

あなたの家はアパート? 一軒家?
 

一軒家なら遠慮なく豆をまける。

でも賃貸だと周りに迷惑だ。
 

賃貸が増えた今、節分に豆をまく文化は果たして必要なのだろうか?

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目次

賃貸で節分に豆をまくのは難しい

賃貸では豆をまくのが非常に難しい。

豆まきというのは家の中でもやるが一番のポイントは玄関でドアを開けて外に向かって鬼は外、家の中に向かって福は内と言って豆をまくこと。

でも賃貸では外に向かって豆をまくとまわり住居者に迷惑をかけてしまう。
 

じゃあどうするか?

調べてみたらこんな案があった。

  1. 玄関の外に豆を置く
  2. ベランダに向かって豆をまく。または置く(ベランダから豆が落ちないように)
 

豆を置くって・・・。

それ豆まきって言わない気が。
 

でも実際まいちゃうと周りの住居者に迷惑をかけてしまう。

確かに置くぐらいしかできないよね。

でもそんな不自然なことまでして豆まきしたい?

住宅における賃貸の割合が5割に届きそう

平成25年のデータで住宅における賃貸の割合は42%。1970年で20%だったので40年で倍増している。
東京にいたっては70%が賃貸だ。
(参考:総務省統計局)

まぁ全体としては約6割が一軒家。まだまだ一軒家を持ってる家は多いと言える。

じゃあ豆まきの文化はまだまだいけるんじゃって思うかもしてないがちょっと待ってほしい。
 

一軒家を持ってる人を日本の国民全体で見たら確かに6割だ。

でも一軒家を持ってる人の大半は高齢者なんじゃないだろうか?
 

ちょっと調べてみよう。

国土交通省のデータを参考にする。

年齢別持ち家率
30未満 7.5%
30代 39%
40代 62%
50代 74%
60以上 80%

 

国立社会保障・人口問題研究所のデータを参考に、年齢別の人口を見てみよう。

年齢別人口(1,000人)と全人口に占める割合
30未満 35,119(27.6%)
30代 16,136(12.7%)
40代 18,401(14.5%)
50代 15,445(12.1%)
60以上 41,980(33.0%)

 

この2つのデータを見るに、持ち家を持ってる世代に偏りがあるのがわかると思う。

60以上の高齢者の持ち家率は80%もあるが、60以上の全年齢に対する割合はちょうど国民の3分の1の33%。他の世代比べても圧倒的に高い。
 

つまり、持ち家を持ってる人の全体数は6割でも、持ち家を持ってる人の多くが中高年者や高齢者なのだ。

これらのデータを元に豆まきが必要なのか考えてみることにする。
 

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日本で豆まきする人って何%?

高齢者は豆まきをしないと思う。

50代も子供が大きければもうしないだろう。
 

また今は30未満は結婚してる人の割合が3割ぐらいと言われている。

この中で単身の7割の人はまず豆まきしない。
 

豆まきする人は限られてる。

小さい子持ちの家族。

30代か40代。
 

  • 30代の持ち家率は39%
  • 40代の持ち家率は62%
 

30代と40代の平均とるとちょうど50%になる。

で、この世代の既婚率は60~70%の間に収まる。
 

30代と40代の人口の合計は全国民の26.6%。ここに60~70%の間をとって0.65を掛ける。

26.6 × 65 = 17.3%
 

国民全体の17.3%が30代、40代の既婚者。

今は子供を産まない夫婦の割合が40%いるらしいので子供がいる夫婦を計算するために0.6を掛ける。

17.3 × 0.6 = 10.4%
 

ここに子供の数を掛ける。

平均2人として

10.4 × 2 = 20.8%

出た。
 

全国民のおよそ21%の人が節分に豆まきをする。またはしたいと感じると思う。
(単身者。子なし夫婦。子供の年齢が大きくなった家族はしないと仮定)

豆まきしたい21%の人のうち、半分は賃貸に住んでいる

30代と40代の平均持ち家率は50%だったから、豆まきしたい人21%のうち半分は賃貸に住んでいることになる。

ざっと10%だ。
 

この人たちは困る。

子供のために豆まきしたいけど周りに迷惑かけるし・・・。
 

で、もしこの10%の人たちが豆まきをしなくなったら・・・?
 

日本で豆まきするのはたったの10%。

節分の豆まきを国民の1割の人しかやらないことになる。
 

さらに言うと、この10%という数字。

将来的にはもっと小さくなるはずだ。
 

今日本の高齢化はどんどん進み、若者の経済的な苦しさが問題になっている。
 

昔は年齢とともに増えた給料が今は増えないのだ。

だから一軒家を持てる30代、40代の割合は確実に落ちるだろう。
 

するとどうなる?

豆まきしたい世代の30代、40代で2016年現在では50%が一軒家持ち。
 

この割合が30%くらいまで落ちたとしたら・・・?

豆まきしたい人たちの7割が賃貸になる。
 

そうなれば当然、豆まきの仕方に困った賃貸暮らしの人たちの間で
 

「あれ? そもそも豆まきって必要あるの?」
 

という疑問が生まれ、豆まきをやめる人がどんどん増えていくだろう。
 

時代とともに文化は変わっていく。

節分の豆まきというのは一軒家を前提にしたもの。
 

家が一軒家→賃貸と変われば文化も変わるのは当然。

豆まきは30年後には死語になっているかもしれない。

まとめ

  • 賃貸で節分に豆をまくのは難しい
  • 賃貸の割合はどんどん増えている
  • 一軒家持ちの多くは中高年者や高齢者
  • 豆まきをする、またはしたいと感じる人は国民全体の21%に過ず、そのうち50%は賃貸に住んでいる
  • 豆まきしたい家庭の賃貸の割合は若者の経済問題でどんどん上がっていく
  • 豆まきしたい家庭の賃貸の割合が一軒家の割合を上回ると豆まきの必要性に疑問を感じる人が増えていく
  • 30年後に豆まきという文化が残っているかは怪しい

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