冬になるとなぜか眠くなる。
朝は寝起きが悪くなるし、日中眠くなる頻度も上がる。
これはいったい何なのだろう? と思って調べてみたら原因は季節病「冬季うつ」だった。
目次
なぜ冬に眠くなるのか
冬になると眠くなる人は多い。
かくいう私もそうだ。 なぜか冬は8時間寝ても10時間寝ても眠気が吹っ切れない。
いくら寝すぎても眠いままだからもうどうすればいいのかわからない。
諦めて眠いまま1日を過ごすしかないのだろうか?
そう思って調べていたら原因を見つけた。
冬季うつだ。
冬になると眠くなる最大の原因はこいつだった。
冬に眠くなる最大の原因 「冬季うつ」って何?
冬になると日光の投射時間が短くなるのは誰でもわかると思う。
だから冬になると太陽光を浴びる量が減少する。
するとまるで冬眠する動物のように日中眠くなる人がいる。
科学的にはこんな感じ
冬季うつ病の発症のメカニズム
冬季うつ病の発症のメカニズムとしては、
日照時間が短くなると、通常よりも光の刺激が減り、それが原因で神経伝達物質のセロトニンが減って脳の活動が低下してしまう。
目に入る光の量が少なくなると、体内時計をつかさどる脳の松果体からメラトニンの分泌されるタイミングが遅れたり、分泌量が増えたりして、体内時計が狂う。
引用元:http://portal.lighttherapy.jp/
また、冬季うつは花粉症のように1度発症すると毎年発症しやすいという特徴がある。
さらに女性は男性の4倍かかりやすいと言われている。
念のため言っておくが、冬季うつと通常のうつ病は全く関係がないのでうつ病の人が冬季うつにかかりやすいとか、冬季うつの人が精神的に病んでるってことはないのでご安心いただきたい。
ただ、冬季うつでもうつ病のようにノイローゼ気味になる、過食気味になるなど、眠気以外の症状もある。だがいずれもうつ病より軽いので気づかない人もいるレベルだ。
また、冬季うつは「10月から12月頃にかけてうつ症状が現れ、春先の3月頃になると回復する」と言われている。
スポンサーリンク
冬季うつの改善策
冬の日照時間が短いのはわかるけど具体的にどれくらい変わるのか調べてみた。
日照時間の季節変化
出典 http://ameblo.jp/mixturet
なんと夏と冬で5時間も差が出る!
こりゃ身体に異常が出る人がいるのも頷ける数字だ。
で、冬季うつの原因は日照時間が短いのが原因だから改善策としては光療法といって光を浴びることが大事。
実際医療データによると光療法で冬季うつの60~70%は治るそうだ。
ただ病院で行う光療法というのは数時間人工的な光を浴び続けるというちょっと普通の人には難しいもの。
だれでもできる改善策としては太陽の光を意識的に浴びるのがもっとも効果的だ。
日常で浴びる光の光照度の違い
以下の図を見てほしい。
出典 http://style.nikkei.com/
この図を見るとわかるように太陽の光の光照度が圧倒的に高い。
だから冬季うつになるわけだが・・・。
原因も太陽光なら改善策も太陽光を浴びるということになる。
あれ、論理が矛盾して・・・る?
うん。だが、データを見るとそういう結論になってしまうのはわかっていただけると思う。
具体的に冬季うつ対策でできること
具体的に何をすれば冬季うつ対策ができるかを挙げてみる。
1. 太陽の光を意識的に浴びる。
夜寝るときにカーテンを開けて寝る。
これが一番効果的だと思う。
ただ、冬は日が昇る時間が遅い。夏は5時ぐらいには明るいのに冬は7時ぐらいだったりする。
また、冬は寒いからカーテンは閉めて寝たい。そんな人には目覚ましカーテンがおすすめ。
生活時間をずらすのも手。
朝目を覚ますには太陽の光を浴びるのが一番なのだが、6時ごろに起きてもまだ暗い。
夏より少し遅めに寝て遅めに起き、夜の活動時間を増やすのもありだ。
日中、なるべく外で活動する
会社員には無理だが、外で活動するのも効果的だ。
テラスのカフェとか。
また会社員でも昼の休憩を外で取るなど。
家で活動する場合はカーテンを開けること。
2. セロトニンを生み出す食品、サプリを取る
セロトニンを生成するための原料となるのがトリプトファンというアミノ酸だ。
トリプトファンは肉類、魚介類、穀類、乳製品、豆類に多く含まれるが、中でも特に多いのは肉、魚、チーズ、納豆、ナッツ類だ。
ただ、これらの食品はダイエット中の女性にはちょっと取りにくいかもしれない。
その場合、サプリでセロトニンを増やすのも手だ。
3. 朝シャワーを浴びる
シャワーを浴びると血行促進が促され、自律神経の交感神経が刺激される。
これにより、頭がスッキリして目覚めがよくなる。
朝なかなか目が覚めない人は試してみよう。
まとめ
- 冬になると眠くなる原因は日光投射時間の変化により発症する冬季うつ
- 冬季うつはうつとは違うけど1度かかると毎年なるのでやっかい
- 改善策としては日光浴びるのが一番
- それでもダメな人はセロトニンが増えるよう食事を考えてみる
冬季うつで仕事や勉強の生産性が落ちるのはやっかいだ。
とにかく日光を浴びて日光を浴びて日光を浴びよう。
スポンサーリンク