バーベキューで食べる肉は格別においしい。
でも焦がしてしまうと肉のおいしさは半減してしまう。
バーベキューの網焼きは慣れていないと実は結構難しいです。
この記事では、バーベキュー初心者向けに網での肉の焼き方のコツを紹介します。
目次
バーベキューの肉の焼き方について
網焼きが大前提
まず大前提として、肉は網を使って焼きます。
理由はバーベキューの醍醐味は炭火だから。
炭火が肉に香ばしい香りをつけて燻製にしてくれます。
なので焦げやすいからとか、めんどくさいからとかって理由で鉄板を使うのはなしです^^
バーベキューの肉の焼き方で失敗しがちなこと
バーベキューで肉を焼いて失敗するのは、ほとんどが肉の脂が落ちてそれが炭火を強くしてしまうことで起きます。
これはどういうことかというと、網なので肉を焼いたときに出る肉汁はそのまま下に落ちますね。
でも網の下にあるのは燃えてる炭。
燃えてる炭に肉汁が落ちるとどうなるか?
燃える^^
- 肉が焼けて肉汁(脂)が落ちる
- 落ちた脂が火を強くする
- さらに焼けた肉が肉汁を落とす
- さらに火が強くなる
以下ループ
バーベキュー初心者が肉の焼き方で失敗する典型的パターンがこれです。
バーベキューで網でも焦がさないためのコツ
バーベキューで火が強くなりすぎて焦げてしまう場合、上で挙げたことが原因となっています。
これを防ぐ方法は2つあります。
- 肉を焼くときに下に炭がない場所で焼く
- 普通の炭の上に水をたっぷり含ませた炭を置く
1. 肉を焼くときに下に炭がない場所で焼く
これは単純なやり方。
肉の下に炭を置かないだけ^^
でも肉は炭の真上で強火で焼くべきなんじゃ?
確かにそうです。
でもちょっとずらして遠赤外線でじっくり焼くといい感じに燻製になるので、おいしくなります。
強火で遠赤外線を使って焼くというのは炭火焼きを最大限に活かした一番いい焼き方なんです^^
2. 普通の炭の上に水をたっぷり含ませた炭を置く
- 普通に炭を置く
- その上に水をたっぷり含ませた炭を置く
炭を燃やす用と、燃やさずに落ちてくる脂を受け止める用に分け、燃やすようの炭の上に脂受け止め用の水で濡らした炭を置く作戦です。
これで肉から落ちた脂で火力が上がるのを防げ、かつ水分を含んだ炭の蒸気で肉をじっくり焼くことができ、肉を普通に焼くより柔らかく焼けます。
ここまでは焦がさないためのコツです。
ここからは、焦がさないコツも含めた、もう少し具体的な網での肉の焼き方を紹介します。
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バーベキュー網での肉の焼き方
バーベキュー網での肉の焼き方を初心者向けの方法と中・上級者向けの方法に分けて解説します。
初心者向けの焼き方
炭の量で強火ゾーン、中火ゾーン、弱火ゾーンの3つに分ける方法。
- 強火ゾーンには普通に炭を置く
- 弱火ゾーンには一切置かない
- 中火ゾーンには強火の半分程度の炭を置く
これは誰でもできる超簡単な方法です。
別名、「スリーゾーンファイア」
肉は強火で焼いてから弱火ゾーンで保温。
野菜やソーセージなどの焦げやすいものは中火~弱火でじっくり焼きます。
中・上級者向けの焼き方
- 炭をコンロにドーナツ状におき、真ん中は開けて炭を置かない
- 肉も他の具材もすべてまん中で炭の直火ではなく、遠赤外線効果で焼く
こうすることで、肉の脂がすべて炭のない真ん中に落ちるので肉汁で火加減が変わらず、かつ遠赤外線でじっくり時間をかけて燻製焼きにできます。
ただしこれだと真ん中以外にはなにもおけないため、保温ゾーンが作れず、焼くスペースも狭くなるのが欠点。
大人数には適しませんが、少人数なら焼く場所が決まってるのでわかりやすくて焼きやすいと思います。
炭火の良さを最大限に活かすコツ
- 炭に火がついて燃えているときは焼かない(炭が青く燃えているとき)
初心者ならこれが焼くタイミングだと思ってしまいますが、これは間違い。
炭が燃えている状態で焼くと火力が強すぎて何を焼いてもすぐ焦げてしまいます。
炭火のコツは直火で炙るのではなく、遠赤外線で間接的に温めること。
この方が焦げにくいだけでなく、炭の煙でじっくり燻製されて肉にいい味がつき、おいしくなるのです^^
炭の中央が赤く、周りが白っぽくなってから遠赤外線で焼くのが本当の焼き方です。
炭が燃え尽きるまでじっくり待つのが大事^^
特に青い炎がでている間はかなり高温なので焼いてはいけません。
焼いてる最中の火加減の仕方
- 水鉄砲を使う
焼いてる最中に火加減調整するのは難しいです。
なぜなら、網焼きはまず網をどけないと炭を移動したりできないので。
そんなときに活躍するのが水鉄砲!
火が強すぎると思ったら燃えすぎている炭めがけて水鉄砲を放ちます。
ピンポイントで強くなりすぎてる炭にかけることで火が強くなりすぎてるのを防げます。
水鉄砲がなければ霧吹きなどを使いましょう。
網に肉がくっつくときの対策
網に肉がくっつくのを防ぐにはいくつかのコツがあります。
1. 網が充分熱くなってから焼く
肉がくっつく理由として一番大きいのは網がちゃんと温まってないこと。
フライパンで焼くときも温まりが不十分だとくっつくのと同じ。(テフロンだとくっつかないけど)
網がちょっと赤く変色するくらい熱くなってから焼けばまずくっつきません。
ただこれだとちょっと熱すぎてすぐ焦げるかもしれません。
網や鉄板の温まり具合を見るコツとして、アメリカの3ミシシッピという方法があります。
これは網や鉄板の20㎝くらい上に手をかざして
1ミシシッピ! 2ミシシッピ! 3ミシシッピ!
と数えます。
3ミシシッピまでぎり耐えられるくらいがちょうどいい温度です。
ちなみに1ミシシッピにつき1秒計算なので割と早口で言うこと(笑)
アメリカのアニメや映画でよく
1ミシシッピ! 2ミシシッピ! 3ミシシッピ!
OK! GO~!!
なんてセリフがあります。
この数え方はなかなか理にかなってて、焦ってるときに3秒数えると、ついつい早くなりすぎます。
ワンミシシッピ!と言うことで早口で言ったときにちょうど1秒くらいになるのです。
ってことでアメリカ人っぽく言ってみるといいですよ^^
2. 焼く前に油かレモンを塗る
これは地味だけどやらないよりやった方がマシになる程度の方法と思ってもらっていいです。
焼く前に網に油かレモンを塗ります。
レモンがあるならレモンがおすすめです。なければ油でもOK。
油なら後からキッチンペーパーに吸わせたものを塗ってもOKです。
油やレモンを事前に塗っておくと肉や野菜が網にくっつきにくくなり、焦げるのも防げます。
まとめ
- バーベキューの網焼きで失敗するのは肉汁で炭火が強くなるのが原因
- 焦がさないコツは炭のない場所で肉を焼くか、炭の上に水分を含んだ炭を乗せること
- 炭火のよさを活かして肉をおいしく焼くには遠赤外線を使って燻製にすること
- 網にくっつくのは網の温度が低すぎるのが原因。3ミシシッピ法を活用しよう
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