ブレーカーがやたら落ちまくる。
あるいは電気料金を見たらやけに高いと思ったら40A契約だった。
そんなとき、契約アンペア数を変えようってなるけど、一人暮らしの電気の契約アンペア数って何アンペアが適切なの?
この記事では、一人暮らしの電気料金と契約アンペア数について議論します。
目次
一人暮らしの電気料金とアンペア数について
まず電気の契約アンペア数と基本料金の関係を把握しましょう。
電気の基本料金と契約アンペア数の関係
選ぶ電気料金プランによって電気の基本料金が変わります。
電気の基本料金
契約アンペア数 | 電気の基本料金 |
---|---|
10A | 280円80銭 |
15A | 421円20銭 |
20A | 561円60銭 |
30A | 842円40銭 |
40A | 1,123円20銭 |
参考:東京電力従量電灯B契約
契約アンペアの数字は、一度に使用可能な電気の最大量を表しています。
このように、契約アンペア数が上がると電気の基本料金が上がるため、自分の電気の利用状況に合わせた契約アンペア数を選ぶことで電気代を最小限に済ませることができます。
自分の契約アンペア数がわからない場合はブレーカーを見れば数字が記載されています。
または電気料金の請求書を確認すればわかります。
ちなみに電気の基本料金は、電気を使ったか、使ってないかに関係なくかかる料金のことです。
電気代は「基本料金 + 使った分の電気代」で計算されます。
一人暮らしの場合、主に契約アンペアを20Aにする人と30Aにする人に分かれます。
一人暮らしで使う各家電の消費アンペア数の目安
では一人暮らしに必要な契約アンペア数はどれくらいなのでしょうか?
まずはどの契約アンペア数にすべきか考える上で大事な一人暮らしの家庭で使う電化製品がそれぞれどれくらいの消費アンペア数なのかを知りましょう。
常時ついてるもの
家電名 | 消費アンペア数 |
---|---|
冷蔵庫 | 2A |
蛍光灯 | 0.7A |
パソコンやスマホの電源 | 0.1A |
時々使用するもの
家電名 | 消費アンペア数 |
---|---|
エアコン暖房 | 時6.6A 立ち上がり 20A |
エアコン冷房 | 常時5.8A 立ち上がり 14A |
電子レンジ | 15A |
電気ケトル | 10A |
炊飯器 | 13A |
洗濯機 | 3A |
洗濯乾燥機 | 13A |
IHクッキングヒーター(100V) | 14A / (200Vなら20~30A) |
ドライヤー | 12A |
アイロン | 14A |
液晶テレビ | 2.1A |
掃除機 | 弱 2A / 強 10A |
こたつ | 5A |
ちなみに家電製品の消費電力はワット数(W)で記載されていますが、目安は100Wで1A、1,000W(1kW)で10Aです。
蛍光灯などの常時使用されるアンペア数は大体3A程度。
そこにエアコンを使用すると大体常時10A程度になります。
この状態で10Aとか15Aとか消費するものを使うことになります。
一人暮らしの場合、20Aではちょっと足りず、本当は25Aぐらいがちょうどいいけど間がないので仕方なく30Aにする、というのが一般的だと思います。
もちろん節約のために20Aで頑張る人も結構いますね。
平均としては30Aの人がもっとも多く、次に多いのが20Aです。
また一人暮らし(単身世帯)の毎月の電気代の平均金額は5,565円です。(総務省統計局調べ)
34歳以下の一人暮らしの電気代の平均は1月あたり2,774円です。
若い人と高齢者の間でこんなに電気代に差がある理由は年金暮らしで1日中家にいるために電気をたくさん使う人が多いこともありますが、省エネ性能の低い古い家電を使っていたり、一人暮らし用の賃貸ではなく広い持ち家に住んでる人が多いためです。
一人暮らしなら20Aと30Aどっちがいいのか?
節約したい! でも20Aで本当にやっていけるのか?
20Aと30Aでどれくら違うのか?
両方経験した私が解説しましょう。
ちなみに私は大学4年間は20Aで過ごし、社会人になって速攻30Aに変えました。
理由はいちいちブレーカーが落ちるのを気にしながら生活するのにうんざりしたからです。
20Aと30Aでは電気の基本料金が300円近く変わるので節約したくなる気持ちはわかります。
でも両方使ってみた私的にはブレーカーが落ちるたびに「イラッ」っとするストレスから解消されるなら300円払う方がマシだと感じています。
20Aだと基本的にブレーカーが落ちることを常に気にして生活することになります。
エアコンと電子レンジを同時に使えません。
エアコンとIHクッキングヒーターを同時に使えません。
なので今エアコンがついているかを常に気にしてないとすぐにブレーカーが落ちます。
正直めんどくさいですね^^;
だから
利便性を取るなら30A
です。
でも節約って言ってもたったの300円足らずですよ?
これを大きいと見るか小さいと見るかは人によると思いますが、私なら小さいと考えます。
1か月に3回缶ジュース買うの我慢すればいいだけ、あるいはコンビニ弁当買いたい気持ちを我慢して自炊すればいいだけですから。
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20Aだとどんなときにブレーカーが落ちるのか?
では20Aの場合、どれくらい使うとブレーカーが落ちるのか、計算してみましょう
まず基本的にブレーカーが落ちるのはエアコン使用時。
特にエアコンの立ち上がり時は15Aも消費するのでこのタイミングだとほとんど何使ってもブレーカーが落ちます。
私の場合、
- 朝起きてエアコンつけると同時にコーヒー用に電気ケトルでお湯を沸かす
- 朝起きてエアコンつけると同時に炊飯器でご飯を炊く
- 家に帰宅と同時にエアコンオンにしながら炊飯器使ったりIHクッキングヒーター使ったりで夕飯を作る
- 家に帰宅と同時にエアコンつけると同時にコンビニで買ってきた弁当を電子レンジで温める
こんな感じで電気を使いますが、20Aではここに書いたことすべてにおいてブレーカーが落ちてしまいます。
さらにエアコンが落ち着いてきてる状態で他の電気製品を使う場合、エアコン + 冷蔵庫などで常時10Aを消費するから
- ドライヤー アウト
- IHクッキングヒーター アウト
- 炊飯器 アウト
- アイロン アウト
- 電気ケトル ぎりアウトかセーフかの境目
- こたつ セーフ
こんな感じなので、ほとんどの電気製品を使うたびにまずエアコンを切らなければならなりません。
この手間がものすごくめんどくさいです。
そもそもエアコンはつけたり消したりすると無駄に電力使っちゃうんですよね。
そう考えると20Aにして無理するより30Aにして電気製品の使い方を工夫して電気代を節電する方法を考える方が結果的に節約につながるんじゃないかと思います。
たとえばサーキュレーターでエアコン効果を補強するとか。
それに電気って立ち上げが一番電気代かかるのでブレーカーが落ちることが頻繁にあればあるほど電気を消費してしまいますからね。
20Aのときの方が電気代がかかっていた、なんて可能性も普通にあり得ますよ。
だから電気の契約アンペア数はブレーカーが落ちることがないギリギリのアンペア数にするのが節電する上で最適だと思います。
それにしてもぶっちゃけ今思うと大学4年間よく耐えられたなって思います。
一応学生の頃はやかんでガスを使ってお湯を沸かしてたのもあるかもしれません。
社会人になってからは電気ケトルに切り替えたんですが、20Aのときはコーヒーのために電気ケトルでお湯沸かすだけでブレーカー落ちたりしてました。
そして炊飯器でご飯炊いてるときにブレーカーが落ちたときは本気でイラついたので速攻で電力会社に電話して30Aに変えてもらいました。
といっても私自身大学4年間それで生活できた以上、20Aでも生活できなくはないし、慣れてコツをつかめばそれほどブレーカーが落ちることもないのは事実です。
でも最終的に300円がそんなに大事かって話に行き着くと思ういます。
大学時代、私は20Aでの生活に慣れてはいましたが、それでもエアコンを必ず使う夏と冬は月数回はブレーカーを落としていました。
確かにドライヤーや電子レンジを使うたびにエアコンの電源を切れば20Aでもいけなくはないですが、今の私は300円のためにそんな不便な生活をする必要性をあまり感じません。
300円なんかよりいちいちエアコンを切らなきゃ他のことができないことで無駄な時間を浪費してしまうのが嫌なんです。
時間はお金より大事だから。
ちなみに30Aにしてからは1回もブレーカーが落ちてません。
たまにエアコン+炊飯器とかエアコン+ドライヤーやるときに「あ、やべっ」って思う癖は抜けないですけど(笑)
とにかく今はブレーカーが落ちるストレスから解消されて快適です。
私なら一人暮らしには断然30Aをおすすめしますね。
300円と快適さ、あなたならどっちを選びますか?
ってまるで東京電力の宣伝みたいだけど業者じゃないんで安心してください(笑)
電気料金プランの変更は電話1本で簡単
ちなみに電気料金プランを変えたいと思ったら簡単に変えられます。
私はお住いのアパートが契約している電力会社に電話して「契約アンペアを変更したいんですが・・」と言うだけで簡単に変えてもらえました。
契約している電力会社の電話番号は電力会社の請求書、「電気ご使用量のお知らせ」か、アパートの契約のときにもらった資料に載ってます。
わからなければアパートの管理会社に聞きましょう。
まとめ
- 一人暮らしの電気の契約アンペア数は20A派と30A派がいる
- 節約重視の人は20A、利便性重視なら30A
- 300円と利便性、どちらが大事か考えて決めよう
ちなみに電気代を節約する一番のポイントは家電を省エネ性能の高い最新のものにすることです。
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